早朝の韓国岳の頂上は霧に覆われていかにも寒そう。
ずっとしまっておいた宝物をドキドキしながら開けて見るような、
今日はそんな日になるのでしょう。それにはお似合いの空模様。
早々に朝ご飯を食べて宮崎の方へ向かいました。
山を下りると平野が広がり低く薄く霧がたちこめ私のノスタルジーな気分を煽ります。
その地へ降り立つと気持ちよりも先に身体が覚えているのか一瞬で時間の壁を越えて
何もかもが見え広がり違う時間にいるのを感じました。
それは穏やかで暖かいもので「訪れて良かったのだ!」と、しみじみ感じられました。
状況が違っていれば気分も変わっていたのかもしれないけど、想像以上に、
違う言い方をすれば、待っていてくれたようでもありました。
分かち合える人と行けたのも必然だったのかもしれません。
どこにでもある、でも特別のところ。
フラッシュバックの連続に疲れて、えびのの温泉に浸かり、今回の自分探しのような旅を終え
明日は遠くに霧島の見える鹿児島空港から慣れ親しんだ東京へ戻ります。
産まれてその地で暮らす人、あちらこちらの地で暮らす人、私は後者。
だから時々根っこを探しに行きたくなるのかもしれません。